今年も後一日となりました。2006年は私にとって、また私達家族にとって激動の1年でした。1月に妊娠が分かってからその中での新居への引越し。長い間つわりに苦しみながら勤務を続けたこと、胎児に心臓疾患があることが分かって病院を転々としたこと、緊急帝王切開での出産、ダウン症の告知、そしてぴよんの心臓血管の一回目の手術。こう並べてみるとつらいことや苦しいことばっかりのように見えるけど、多くの人に支えられ励まされ、そしてわが子を授かる喜び、家族一緒に暮らせる幸せを学んだ一年でした。これからまだまだ険しい日々がやってくるでしょう。でも、ありきたりではありますが、今年はお世話になった方へのありがとうで締めくくりたいと思います。

私がつわりで苦しくって食べられるものも限られている中、そして出産後自宅でぴよんの世話に明け暮れている時、毎日のように夕飯を作って持ってきてくれた義理のお母さん(ぴよんのおばあちゃん)。ぴよんがダウン症と分かったときも、「一緒に頑張ろうなー」「お母さんがしっかりせなあかんで」と励ましてくれました。私が一番ぐらぐらしていた時に、本当に心の支えになりました。

会社の休みには自宅だろうが、病棟だろうが、術後のICUだろうが、ぴよんの顔を見に来てくれた義理のお父さん(ぴよんのおじいちゃん)。ダウン症の娘をこんなにもかわいいと思ってくれる人が私達の他にもいるんだ、と本当に心の安らぎになりました。

ダウン症であることを聞いた時「この子には何の罪もない。」と私の母に一言つぶやいたという父。どうでもいいことは一杯しゃべるのに、ダウン症や心臓病のことはほとんど口にしない。そんな父が私達のことを心配している様子がいつも電話の受話器から感じ取れます。

ぴよんがダウン症、と私から聞かされて、相当動揺してしまった私の母。あの時はほんと、わたしもどうしようかと思ったけど、少しずつ受け入れてくれてうれしかったです。その後は予想以上にぴよんのかわいがりよう。私の帝王切開後も病室に寝泊りしてくれました。いざというときはいつもすぐ駆けつけてくれる、やはり母という優しさなんでしょうね。

ほんとうにお世話になりました。ありがとう。


会社の大先輩で元上司のOさん。仕事のことで本当にいろんな相談にのっていただきました。妊娠中、仕事の両立がうまくいかず、ストレスが溜まって爆発しそうな時、話を聞いてくれました。

同僚のAさん。よきパートナーでさまざまな困難を一緒に乗り越えてきました。ぴよんのことでもAさんファミリーはいろんな励みの言葉をくれました。

この二人が私の近くにいなければ出産3週間前まで働き続けることはできなかったです。ありがとうございました。


友人のS君とその家族。S君夫婦にはいろんなものを貸してもらいました。妊娠中はおなかのベビーとお話するパイプマイクのようなおもちゃ、聴診器、そして赤ちゃんの名前本。ベビーベッドにチャイルドシート。そしてベビーモニターまで。出産後、いち早くお祝いに来てくれました。いろんなプレゼントもくれました。彼らは初めての告白にでてきたファミリーです。大事にしていきたい友人ファミリーです。

ダウン症協会の相談役のEさん。ぴよんとほぼ同じ心臓の合併症を持つお子さんがいらっしゃって、相談に乗ってもらいました。初めてお電話したとき、お留守だったので留守番電話にメッセージを残しておいたら、わざわざかけ直してくれたんです。たくさんの質問にも丁寧に答えてくれ、ぴよんの心臓の手術を控えた私達に指針と希望の光を与えてくれました。

県立K病院でぴよんが緊急入院、その後のシャント手術でお世話になった循環器科の先生方、看護師の皆様、また心臓血管外科の先生方、看護師の皆様、本当に献身的な治療と看病をしていただき感謝、感謝です。子育ても初心者、ダウン症児の親としても初心者、また心臓病を持つ子の親としても初心者の私の攻撃的な質問やリクエストにもいやな顔ひとつせず対応してくれました。おかげさまで初めてのクリスマスを家で過ごすことができ、またお正月も迎えれそうです。

ブログ上でなにかの縁があって知り合ったCちゃんのママさん。ぴよんの入院が長引いて成長発達が遅れるんじゃないか、と心配している私にいろいろとアドバイスや入院中でもできるトレーニングを教えてくれました。どこからはじめたらいいか分からず右往左往していた私達に目標を掲げてくれました。

こうやってぴよんも私も周りの多くの方々に支えられてなんとか4ヶ月を過ごすことができました。ありがとうございます!他にもまだまだお世話になった方々が一杯いるのですが、全部を書くことできません。でも感謝の気持ちだけは忘れずにしっかりと持っています。

最後に・・・・ぴよんのパパ。
つわりで苦しむ私をいつも心優しく支えてくれました。引越しの荷解きはほぼ全部してくれましたね。(なのでいまだにどこになにがあるか分からなくて困ることもありますが^^)妊娠時代、私がどうしても残業をしなければいけないときは、必ず車で迎えに来てくれました。ぴよんのダウン症告知を受ける前日、まだ現実を見きれていない私に、「ダウン症の確立はかなり高いと思うよ。先生に言われる前に、言っておいたほうがいいかなと思って」と、伝えてくれたこと。その後もどーんと構えて立ち直れない私を支えながらゆっくり待ってくれたこと。現在もぴよんを愛し、かわいがってくれること。本当にありがとう。いまだにウンチの始末は「はい、お母さん」といって私にぴよんをパスするのは大目にみるしかないですね^^。

2007年はまたまた激動の年になるでしょう。私の目標である職場復帰もあることですし。またいろんな方の手を借りながら、そして私も手を貸してあげながら、ぴよんとパパと一緒に楽しい一年にしたいと思います。

皆様、よいお年を。そして来年もよろしくお願いしますね。